top of page
  • nahoko75

イギリスケア事情



まだまだ先の事だと思っていた「介護」って言葉に重みを感じてくる事はありませんか?


介護生活の始まりは突然やってくる事も多いので、介護に必要な事、介護事情ってある程度は事前に知っておいて欲しいなと思います。


自分ではない誰か、例えばご家族の介護が必要になった時の

介護方法は大きく3種類に分けられます。



1、同居して在宅介護

2、別々に住んで、ケアラーに頼っての遠距離介護

3、ケアホームなどによる施設介護



1.在宅介護は同居しながらの介護で、デイサービスを利用したり、ケアラーに来て貰うというのも含まれます。

利点

家族が一緒に住んでいるので本人も家族も安心。自由度も高くなる。

家族がある程度ケア出来るので、金銭的負担が少ない。

欠点

家族への負担。

限界がある.


2.別々に住んで遠距離介護。実質的な介護はケアラーにお任せ

利点

お互いに適切な距離感を保てる

家族よりも専門職の方が頼みやすいこともある。

欠点

緊急時の対応がしにくい

在宅介護より費用がかかる


3.施設介護

利点

24時間体制なので安心。

人との接触機会が増すので、孤独を感じる事はないし、刺激も沢山受けられる。

欠点

お値段が高い

集団生活がストレスになることもある。



基本的にイギリスは日本と比べて、遥かに高齢の親との同居は少ないようです。

一人暮らしの高齢の方はとても多く、大抵「子供は子供で自分の家庭があって忙しいから」とおっしゃります。


かくいう私も、「出来れば高齢になっても自分の子供と子供の家族との同居は気を使いそうだからちょっと。。。」と現在のところは別居派。


子育てをしていても、イギリスって「子供は子供、親は親」と子供の自立を促す傾向にあります。赤ちゃんの頃からベッドルームは別。モニターを使って別室からチェック。


親が高齢になってもそのスタンスは変わらず、勿論ヘルプはするけれど基本的にお互い自立した感じなのかな、と思います。

そんなイギリスの介護事情は圧倒的に2番の「遠距離介護」が多いです。そして遠距離介護が限界になって3番の施設介護に移動というパターン。


イギリスは移民が多いですが、インド系のご家族だと1番の同居して介護タイプが圧倒的に多い。


Wabi-Sabiサロンでは毎回トピックを変えて、「介護が必要になる前に知っておいて欲しい事」をお話ししていきます。

上述した介護別の欠点を補う為の制度やシステムのご紹介もしていきます。


またWabi-Sabiケアでの個別ケアプラン作成のお手伝いもしていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。










閲覧数:93回0件のコメント

最新記事

すべて表示

イギリスで老後を過ごす事が不安な理由

イギリスで老後を過ごす事が不安な理由(私も含め) どうにかならないでしょうか? ① 言葉の問題 やっぱりこれ。何年住んでもやっぱり母国語が一番楽。 将来健康面で問題が出てきて、母国語以外で繊細な症状や経過のコミュニケーションがとれるかが不安。 認知症などによって、英語が出てこなくなるかもしれない。 ただ知っていて欲しい事は、イギリスのNHSでは本人が望めば、ご本人の負担額なしで医療通訳サービス

bottom of page