ケア会社やケアホームからの依頼で、介護が難しいクライアントを訪問する事がよくあるのですが、その際はいつもケアラーさんがどうやって介護してるか、と現状ケアをアセスメントします。
クライアントの病気が進行していたりして、新しい介護機器を導入しないといけない事もあるのですが、介護機器の使い方を間違っている為に上手く出来ていない事がよくあります。
よくある例としては
①スタンドホイストの使い方
この機械は「バランスの低下や筋力の低下などにより、立つのに介助がいる」クライアントによく提供します。
2種類のスリングがあるので、クライアントの状態によってスリングを使い分けます。
電動でボタンを押すと、ギュイーンと立ち上がらせてくれて、とても便利。
歩行困難な方のリハビリ時にもよく使われています。
キャスターが付いているので、立って頂いた状態で椅子からベッドに移乗させる事が出来ます。
使用方法の間違いとしてよくある事は
· 使用中ブレーキがオンになっている。
リフティングする時必ずブレーキは外しましょう。
ブレーキを外す事で、リフティングされている時にホイスト自身が重心を調整して動きます。
ブレーキをオンにしていると、脛がパッドに当たって痛くなったり、重心を調整出来ずにホイストのバランスが崩れてしまう事があります。
· 写真の青く丸で囲んでいるところをクライアントに持たせている事が多い。
立った状態になったら青のところを持って頂いても構いませんが、最初は赤く丸で囲んでいるところを持って頂くようにして下さい。
クライアントの体がスリングからずれ落ちて、肩を痛めてしまう事があります。
· 最後にスリングはレーベルが付いている方が外側です。内側になっている事がたまにあります。
少しやり方を変えるだけでも、介護が格段に楽になります。
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